インベスターズトラストは世界展開する国際保険会社
こんにちは。ブレインシードオフショア研究所の開田晋作です。
インベスターズトラスト(Investors Trust)は、ケイマン諸島などのオフショア地域でライセンスを取得し、生命保険・投資商品を提供している海外保険会社です。2008年前後から事業を拡大し、個人投資家向けの長期積立プランや一括投資プランをグローバルに販売しています。アジアや中東、南米など幅広い地域に顧客基盤を持ち、特にアジアではIFA(Independent Financial Adviser)や海外ファイナンシャルプランナーを通じて、積極的に市場シェアを伸ばしてきた存在です。日本においてもRL360°と同様に契約者が非常に多く、会社の信頼性は高い水準であると言えます。
インベスターズトラストは、3つの拠点で金融ライセンスを取得し、高い信頼性を確保するほか、デジタルプラットフォームを活用した運用管理体制を整備しており、オンラインでの申し込みが可能です。ただし初期解約ペナルティや手数料構造の複雑さがあるため、契約前の十分なリスク確認が欠かせません。選択するファンドによって高い利回りを期待できる半面、為替リスクや無登録業者との契約リスクには注意が必要です。投資家自身の目的や資金計画に応じた商品選択と、正規登録IFAの支援を受けることが成功の鍵となるため、慎重な情報収集が不可欠です。
当所は、日本国内で数少ないオフショア金融商品の契約手続きに特化した行政書士の在籍する研究所です。オフショア投資に関するご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
インベスターズトラストは詐欺商品ではない
インベスターズトラストは、ケイマン諸島ら複数の金融当局からライセンスを受けており、資本要件やソルベンシー規制などの厳しい監督をクリアした上で事業を行っています。したがって、会社自体が「詐欺商品を扱っている」というわけではありません。むしろ、ユニットリンク型の積立保険や一括投資プランなど、複数の正規商品を展開し、世界各国のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を通じて正式に販売されています。
具体的な商品ラインナップとしては、たとえばEvolutionのような長期積立プランが挙げられます。これらは5年、10年、15年、20年、25年といった長期スパンで定期的に投資し、200を越えるファンドを通じて資産形成を図る仕組みです。運用ファンドは株式型や債券型、バランス型など非常に多彩で、複数のファンドに分散することでリスクコントロールが可能となっています。日本人が契約できるオフショア金融商品の中でも、ファンド選択肢の豊富さでいくとインベスターズトラストは屈指の存在と言えます。
また、一括投資型のプランや、140%の元本保証の付いたS&P500連動プランなど、米国株式市場の主要インデックスに紐づく商品も提供されており、シンプルにインデックス連動のリターンを狙いたい投資家向けの選択肢も存在します。定期同額を積み立てすれば、元本プラスαの運用益が約束されており、保険商品としての側面もあります。
商品自体は、いずれも長期の複利効果を享受しやすい設計が施されており、適正な金融商品として解約条件や返戻金の仕組みも整備されています。ただし、オフショア保険商品特有の初期解約ペナルティや手数料体系が複雑であることは否めません。こうしたデメリットは無登録業者の不十分な説明によって見落とされがちで、結果的に契約者が「思っていたのと違う」と感じる原因になることが多いのも事実です。
インベスターズトラスト自体は国際的な規制や監査の下で運営され、過度な高利回りを保証するような宣伝も公式には行っていません。問題が生じるのは、日本国内で無登録のまま勧誘を行う業者や、手数料の詳細を隠して契約を急がせるIFAなど、規制外で動く存在が介在するケースです。手数料構造を詳しく知らないまま商品の勧誘を行う紹介者もおり、契約者にデメリットをもたらすケースが続出しています。こういった違法あるいは不当な販売ルートでは、顧客保護制度が適用されず、トラブルが発生しても十分な救済を受けられない可能性があります。
結局のところ、インベスターズトラストそのものは詐欺ではありませんが、商品が正しいルートで販売・契約されていないケースが多く、商品自体に不信感や不安感が波及しているのが実態です。正規登録のIFAを通じて手数料やリスクを十分に把握し、長期投資に耐えうる資金計画を立てたうえで契約することが、オフショア投資を活用する上での大前提となります。
Evolution(エボリューション)の仕組みと特徴
Evolution(エボリューション)は、インベスターズトラストが提供する代表的な長期積立型のユニットリンク投資商品です。契約者は一定期間、定期的に積立を続けながら任意の投資ファンドに資金を振り分け、長期の資産形成を目指します。以下では、その仕組みと特徴を中心に解説します。
1.基本構造
- 長期積立型ユニットリンク保険:5年、10年、15年、20年、25年など5年刻みで積立期間を選択し、契約時に設定した資金を月々または年単位で拠出していく商品です。拠出した資金は、インベスターズトラストが提供する複数のファンドに投資されます。このファンドは自身で任意のものを最大10個選んで組み合わせることができます。
- 通貨選択:米ドル、ユーロ、英ポンドなど、複数の外貨建てで契約可能。為替リスクを受け入れることで、外貨資産としての分散効果を狙えます。ただし、円建てはないので、為替リスクに晒される点に注意が必要です。
- 積立と保険の融合:海外の保険商品に多いユニットリンク構造を持ち、投資信託のように基準価格が上下する「ユニット」を保有することで運用成果を享受します。一方で、保険契約としての側面もあるため、国や地域によっては税制面の優遇がある可能性もあります。
- 最小積立額:月額100米ドルから積立てが可能
2.商品の特徴
2-1. ファンド選択の自由度
Evolutionでは、インベスターズトラストが用意する200を越えるファンド(株式型・債券型・バランス型など)から自由に選択し、分散投資を行うことができます。運用途中でのファンドスイッチング(切り替え)が可能な場合が多く、IFA(Independent Financial Adviser)と相談しながら最大10個のファンドを組み合わせて柔軟にポートフォリオを変更できます。
2-2. ボーナス・特典
契約プランや積立額、運用期間によっては、一定のボーナス(ロイヤルティボーナスなど)が付与されることがあります。たとえば、
- 積立期間を満了した場合に付与されるロイヤルティボーナス
- 契約開始時に一定条件を満たしている場合の初期ボーナス
ただし、ボーナスの適用条件やタイミングは細かく設定されており、必ず付与されるわけではありません。事前にIFAから正確な情報を確認しましょう。
2-3. フレキシビリティ(追加投資や部分解約)
契約期間中に追加投資ができるプランも存在します。逆に、部分解約や減額などに対応している場合がありますが、早期に解約・減額すると重いペナルティが課される点には注意が必要です。
3.メリットとデメリット
メリット
- 長期複利効果:定期的に積み立てることで、投資元本が増えつつ複利の恩恵を受けられます。特に15年・20年といった長期で継続するほど、相場の成長や再投資による効果が大きくなる傾向があります。
- ファンド分散によるリスクコントロール:株式型、債券型、インデックス型など200以上の多彩なファンドを選べるため、契約者のリスク許容度に応じたポートフォリオ構築が可能です。
- 月額100米ドルの下限積立額:Evolutionは、月額100米ドルからの積み立てが可能で、現状、日本人が加入できるオフショア金融商品の中で最も低額で契約できる商品です。為替変動の影響を最小限に出来ると共に、長期的に見れば外貨建て資産としての価値保全が期待できます。
デメリット
- 初期解約ペナルティの大きさ:Evolutionを含む多くのオフショア金融商品は、契約開始後の一定期間(初期ユニット期間)に解約すると、手数料が高額に設定されており、元本割れのリスクが非常に高くなります。長期投資が前提である点を理解しないまま契約すると、大きなリスクを背負うことになりかねません。当事務所への相談の多くも、中途解約時の手数料に関する内容です。
- 手数料構造の複雑さ:ポリシーフィー(月額の基本管理費)や投資先ファンドの運用管理費、IFA報酬などオフショア投資には様々な手数料が包含されています。紹介者や無登録業者は正確なコスト構造を理解していない場合が多いので細心の注意を払いましょう。特にIFA報酬について、「無料です」や「それらは含まれない」と説明する業者には注意が必要です。IFAが無償でサポートするビジネス的なメリットはありません。
- 初期ユニット・積立ユニットの手数料差:これらが複合的にかかるため、実質コストを把握しづらい面があります。契約前にしっかりシミュレーションしてもらいましょう。
- ファンドの選定:200を越えるファンド群から任意のファンド選定を行い、自身に最適なポートフォリオを形成し続けるのは至難の業です。契約時に構成したポートフォリオを定期的に見直す必要がありますが、紹介者や無登録業者から契約した場合、彼らが定期的に契約者をサポートする経済的なインセンティブが無いので、契約時に組んだポートフォリオが長期間に渡りそのままになっていることや、ほとんど運用益の出ていないファンドを選択しているケースも非常に多いです。
無登録業者に対する注意喚起
1.違法な無登録業者にご注意を
日本国内で金融商品(株式・投資信託・保険商品など)を販売するためには、原則として金融商品取引法や保険業法などに基づく登録や特定の免許を取得する必要があります。しかし、オフショア金融商品は海外の保険会社や金融機関が提供しているため、国内の法規制を回避しやすい面があり、一部の業者が無登録のまま勧誘行為を行っているのが実態です。無登録業者からオフショア金融商品を契約すると、以下の点で契約者に不利益がもたらされます。
- 投資家保護の枠組みが適用されない:無登録業者との取引で何かトラブルが起こっても、金融庁や証券取引等監視委員会(SESC)が設ける救済制度や行政的な保護を受けられない可能性が高いです。
- 不正や詐欺行為に発展しやすい:手数料率や解約条件などの説明が曖昧で、契約者に著しく不利な条件を押し付ける事例が報告されています。
- 長期の契約のサポートが受けられない:オフショア投資の特徴である長期契約の商品において、無登録業者は簡単に連絡を絶ち、簡単に消息不明になります。当事務所に相談にこられるお客様も9割9分無登録業者からの契約です。彼らから契約をした場合、長期間においての契約サポートは望めません。
2.金融庁やSESCからの警告・処分事例
金融庁は、公式ウェブサイトや各種広報を通じて、無登録の海外保険商品販売に対する注意喚起を何度も発信しています。たとえば、証券取引等監視委員会(SESC)からのメッセージ 2021年1月25日では、
「無登録業者による勧誘行為は金融商品取引法に違反する可能性が高く、トラブルが生じても投資家保護制度の対象外となる」
と明記されています。さらに、過去にはRL360°などオフショア保険商品を販売していた無登録業者が実際に行政処分を受け、事業停止や罰金を科されたケースもあります。顧客保護という観点からも、無登録業者からの契約は絶対に避けましょう。
※無登録業者からオフショア金融商品の勧誘行為(商品のプレゼンテーションを含む)を受けた場合、直ぐに金融庁に通報を
3.無登録業者が用いる典型的な手口
- 過剰な高利回りの宣伝:「年利10%以上は当たり前」「日本より遥かに優れた運用」など、実態よりも極端に有利な数字を提示して加入を煽る。
- IFAや海外法人の名義を借りた代理販売:正規のIFAや海外保険会社の資料を持参し、あたかも正規代理店であるかのように装う。しかし、実際には日本国内での登録がされておらず、法的な権限を持たないケースが多い。
- 解約条件や手数料体系を隠す:オフショア投資は初期解約ペナルティや複雑な管理費がある場合が多いが、それを契約者に十分説明せず契約を急がせる。
4.無登録業者を見抜くためのチェックポイント
- 金融庁の登録名簿で確認する
金融商品取引業者として登録されているか、あるいは保険代理店として許可を得ているかを、金融庁ウェブサイトの登録名簿でチェックできます。 - 手数料体系の透明性
きちんとした業者なら、各種フィー(ポリシーフィー、ファンド手数料、IFA報酬など)を契約前に明示します。曖昧な回答や「契約後に説明します」という態度は危険信号です。特にIFA報酬は省力されがちなので必ず確認するようにしましょう。 - 担当者とのコミュニケーション
正規業者は契約者からの質問に対して誠実に回答し、リスクやデメリットも率直に伝えます。反対に、都合の悪い情報をひたすら隠そうとしたり、論破してくる業者は疑ってかかるべきです。
5.無登録業者を通じた契約のリスク
- トラブル時の泣き寝入り:詐欺的行為や不当な手数料の請求があっても、監督官庁に届け出たところで、無登録業者には本来の営業許可がないため行政措置が取りにくいのが現状です。
- 運用サポートの欠如:一度契約を結んだ後、連絡が途絶えて運用や解約手続きが実質的に不可能になるケースもあります。保険会社に直接連絡しても、正規登録のない紹介者による契約は対応が難しい場合があります。
- 顧客情報の流用や個人情報漏洩:適正な管理体制がない業者に個人情報や資産状況を渡すこと自体、大きなリスクを伴います。メールでクレジットカードの情報を聞き出す業者もいるので、決して素直に教えてはいけません。
当所は、日本国内で数少ないオフショア金融商品の契約手続きに特化した行政書士の在籍する研究所です。オフショア投資に関するご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
まとめ
インベスターズトラストのEvolutionは、オフショア投資としての恩恵(複利効果、通貨分散など)を享受しつつ、月額100米ドルからの積み立てという気軽な投資手法として魅力的です。ただし、長期投資を前提とした商品設計であり、初期解約時のペナルティや手数料の複雑さも見逃せません。
最も大事なのは契約前の情報収集と正規登録IFAの選定です。商品自体は魅力的でも、販売・契約形態によっては想定外のリスクを負うことになるため、十分に注意しながら検討しましょう。投資経験やリスク許容度を踏まえ、必要に応じて当事務所のような専門家の意見を取り入れることをおすすめします。
当所は、日本国内で数少ないオフショア金融商品の契約手続きに特化した行政書士の在籍する研究所です。オフショア投資に関するご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。




